『日本経済新聞』(2009.5.3)の記事「中国 ニセ求人詐欺横行ー就職難の大学生狙う、軟禁や押し売りも」の中で、中国の大卒者の現状を紹介しています。
大卒者の急増
2001年時点で115万人だったが、2009年の夏には610万人。
就職難
昨年既卒者559万人のうち、100万人超がまだ就職できていない。
大学に対して就職率の達成を義務付け
中国政府は、各大学の就職率に対して、厳しい目標値を求めています。たぶん8割や9割以上です。就職率が悪い学部・学科に対して、定員の削減を命じています。各大学は、就職率の向上に必死です。大卒の就職難が社会問題化するのを防止するために、政府や各大学は、大学院への進学の窓口を広げたり、海外への留学を支援したりしております。
相互補完関係が強い日中両国
中国は、「大卒者の就職難」の問題は、そう簡単に解消することが難しいと思います。中国の各大学は、海外の大学と連携し、海外への留学、海外での就職に努めていくことが求められます。特に少子化が進んでいる日本と中国とは、相互補完関係が非常に強い。日本の大学と産業界にとって、中国からの留学生は、経営的にも欠くことができない存在になりつつあります。
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